王国ができるまでの物語
2010年4月、「指宿やさいの王国」ができるまでの物語
「指宿やさいの王国」と「南九やさいの王国」。
この2つで年間5億円以上の売り上げを達成。
農業をビジネスとして確立させた 「株式会社指宿やさいの王国」ですが、 事業スタート時には大変な苦労がありました。
代表の吉元龍馬を筆頭に、弟の吉元義久、後輩の田之畑 祐樹の 農業未経験の3人組が、汗まみれ・土まみれで 夢と成功を信じ、頑張り続けた 「指宿やさいの王国」のストーリーをご紹介します。
安定した暮らしから一変、厳しい現実をつきつけられることに
私の父は、船乗りでした。
他の船乗り仲間からも厚い信頼を得ていて、大きな収入を得ていました。
母もホテルの客室係の仕事をしており、私たち一家は安定した暮らしをしていました。
しかし、そんな生活から一転、借金という厳しい現実をつきつけられることに。
きっかけは、父が知人から勧められ青果の販売を始めたことでした。
いきなり始めた畑違いの商売はうまくいかず、結果、借金を抱えることになってしまいました。
当時、私は父の事業とは関係のない介護の仕事に就いていたのですが、返済していくためには今まで通り普通に働いているだけでは厳しい生活となってしまったのです。